AWS、S3の料金改定やEC2の新インスタンスタイプなどを発表
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Amazon Web Services(AWS)は、2024年5月20日の週のアップデート情報を公式ブログで発表しました。
今回はその中から重要なアップデートをいくつか紹介します。
Amazon S3は、いくつかのHTTPエラーコードに対して課金を停止しました。
これは、顧客が開始していないAmazon S3 APIリクエストに対して、AccessDeniedエラーが発生し課金されていたという報告を受けての対応です。
この変更により、顧客は意図しないAPIリクエストに対して料金が発生することを回避できます。
Amazon EC2 C7i-flexインスタンスが発表されました。
このインスタンスは、C6iインスタンスと比較して最大19%高い価格性能比を実現します。
第4世代Intel Xeon Scalableカスタムプロセッサ(Sapphire Rapids)を搭載し、C7iと比較して5%低い価格で提供されます。
Application Load Balancerが、インターネットクライアント向けにIPv6のみのサポートを開始しました。
これにより、IPv6のみを使用して接続できるクライアント向けに、IPv4アドレスなしでロードバランサをプロビジョニングできるようになりました。
クライアントは、Application Load Balancerに割り当てられたAAAA DNSレコードを解決することで接続できます。
Amazon VPC LatticeがTLS Passthroughをサポートしました。
これにより、既存のTLSまたはmTLS実装を使用して、エンドツーエンドの認証と暗号化を有効にできます。
このリリース以前は、VPC LatticeはHTTPおよびHTTPSリスナープロトコルのみをサポートしており、TLSを終了し、HTTPヘッダーの情報に基づいてリクエストレベルのルーティングとロードバランシングを実行していました。
Amazon DocumentDBが、Amazon OpenSearch ServiceとのゼロETL統合をサポートしました。
この統合により、OpenSearch APIを使用して、Amazon DocumentDB(MongoDB互換)ドキュメントに対して、あいまい検索、コレクション間検索、多言語検索などの高度な検索機能が提供されます。
AWS Management Consoleで数回クリックするだけで、Amazon DocumentDBからAmazon OpenSearch Serviceにデータを同期できるようになり、データを抽出、変換、ロードするためのカスタムコードを記述する必要がなくなりました。
Amazon EventBridgeが、イベントバスのカスタマー管理キー(CMK)をサポートしました。
この機能により、AWS所有のキー(デフォルトで使用)ではなく、独自のキーを使用してイベントを暗号化できます。
CMKのサポートにより、イベントに対するきめ細かいセキュリティ制御が可能になり、企業のセキュリティ要件とガバナンスポリシーを満たすことができます。
これらのアップデートは、AWSのサービスをより使いやすく、安全なものにするためのものです。
詳細については、AWSの公式ブログ記事をご確認ください。