Google、Cameyoを買収しChromeOSでレガシーアプリのモダナイゼーションを推進
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Googleは、レガシーアプリケーションをChromeOSエコシステム内でアクセス可能かつ管理しやすいものにすることを目的として、Cameyoの買収を発表しました。
Cameyoは、仮想アプリケーション配信(VAD)の分野をリードする企業です。VADは、従来の仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)とは異なり、アプリケーションを仮想化して配信することで、デバイスにアプリケーションをインストールする必要性をなくします。
Forrester Consultingの調査によると、企業の90%がアプリケーションをクラウドに移行することを想定しており、Webベースのアプリケーションへの移行は明確なトレンドとなっています。
しかし、同時にアプリケーションの50%がクライアントベースのままであるという現状も明らかになっています。
Cameyoの買収により、GoogleはChromeOSとCameyoのVAD技術を組み合わせることで、企業が既存のソフトウェアへの投資を維持しながら、ITインフラストラクチャをモダナイズできるように支援します。
ChromeOSとCameyoの統合により、アプリケーションの展開の簡素化、セキュリティの強化、生産性の向上、ITコストの削減といったメリットが期待されます。
今回の買収は、ChromeOSユーザーとITチームの双方にとって大きなメリットをもたらすでしょう。ChromeOSユーザーは、複雑なインストールやアップデートなしに、重要なレガシーアプリケーションにこれまで以上に簡単にアクセスできるようになります。
ITチームは、アプリケーション管理をより詳細に制御できるようになり、セキュリティリスクを軽減し、貴重なリソースを解放することができます。
Googleは、今後もChromeOSとCameyoの技術を統合することで、企業のWebベースのテクノロジーの導入を支援していくと述べています。
参照元サイト:ChromeOS + Cameyo: Reimagining Legacy Apps for the Modern Enterprise