スクウェア・エニックスがGoogle Cloudで構築したAI駆動のCDPとは?ゲーム業界の未来を垣間見る!
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ゲーム大手のスクウェア・エニックスが、Google Cloudを使ってAI(人工知能)を活用したCDP(顧客データプラットフォーム)を構築したという記事が公開されました。
ゲーム業界では、プレイヤーの行動や好みを分析して、より面白いゲームを作ったり、効果的な広告配信を行ったりするために、様々なデータを収集・分析しています。
しかし、従来の方法では、プレイヤーの情報が複数のシステムに分散してしまっていて、全体像を把握するのが難しいという課題がありました。
そこで、同社が導入したのがCDPです。CDPとは、様々な場所に散らばっている顧客データを集約して、顧客一人ひとりの全体像を把握できるようにする仕組みです。
スクウェア・エニックスは、Google Cloudの様々なサービスを活用して「Single Gamer View(SGV)」と呼ばれる独自のCDPを構築しました。
記事によると、このSGVによって、マーケティング活動の自動化や、プレイヤー一人ひとりに最適化されたゲーム体験の提供などを実現しているとの事です。
例えば、あるプレイヤーがゲーム内で特定のアイテムを頻繁に使っていることが分かれば、そのアイテムをより効果的に使えるようなゲーム内イベントを企画したり、そのアイテムに関連する新しいアイテムの広告を表示したりするといった事が可能になります。
また、ゲームのプレイ状況に関するデータだけでなく、ウェブサイトのアクセス状況やアンケート結果などもCDPで統合して分析することで、プレイヤーのゲームに対する興味関心やプレイスタイルをより深く理解できるようになり、離脱率の低下やゲームの売上向上に繋げているとの事です。
スクウェア・エニックスは、今後さらにAIを活用したCDPの機能を強化していく計画としています。
ゲーム業界では、プレイヤーの行動データなどを活用して、よりパーソナライズされたゲーム体験を提供することが求められています。今回のスクウェア・エニックスの取り組みは、そのための重要な一歩と言えるでしょう。
ゲーム業界以外でも、顧客一人ひとりに最適化されたサービスを提供するために、CDPの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
参照元サイト:Square Enix’s journey of building an AI-driven Customer Data Platform