Google Cloud

Google CloudのCross-Cloud Networkで、マルチクラウド時代の分散アプリケーション設計が変わる

NewsPilot編集部

Google Cloudは、オンプレミス、Google Cloud、そしてサードパーティのクラウド環境を横断してアプリケーションの接続、セキュリティ確保、配信を行うためのプラットフォームであるCross-Cloud Networkの、分散アプリケーション向け設計ガイドを新たに公開しました。

興味深い点は、Cross-Cloud Networkが、企業が抱えるマルチクラウド、ハイブリッドクラウド環境におけるネットワークの複雑さを解消しようとしている点です。特に、分散アプリケーションの構築、インターネットに接続するアプリケーションやコンテンツ配信、ハイブリッドワーク環境といったユースケースにおいて、その真価を発揮すると言えるでしょう。

従来、異なるクラウド環境やオンプレミス環境にまたがるネットワークを構築・運用するには、それぞれの環境におけるネットワークの知識や専門性が必要とされ、非常に複雑な作業が求められました。Cross-Cloud Networkは、Google Cloudのグローバル規模のネットワークを活用することで、これらの課題を解決しようとしています。

設計ガイドでは、Transit VPCを用いたオンプレミス環境と他のクラウド環境間の接続や、Cloud VPN、Network Connectivity Center、VPCネットワークピアリングなどを活用したセキュアな接続、Cloud Routerによるルーティングの簡素化など、具体的な設計パターンが示されています。

特に、Transit VPCをハブとして、オンプレミスや他のクラウド環境からの接続を集約することで、ネットワーク管理の一元化やセキュリティの向上が期待できます。また、Cloud Routerによる動的なルーティングにより、接続性の向上とレイテンシーの低減も期待できます。

さらに、設計ガイドでは、ネットワークのセグメンテーションやセキュリティに関する考慮事項についても詳しく解説されており、企業はCross-Cloud Networkを活用することで、よりセキュアで信頼性の高い分散アプリケーション環境を構築できるようになるでしょう。

Cross-Cloud Networkは、マルチクラウド時代におけるネットワークのあり方を変える可能性を秘めています。今後、多くの企業がCross-Cloud Networkを採用し、そのメリットを享受していくことが予想されます。

参照元サイト:Cross-Cloud Network: Design global distributed applications at scale

ABOUT ME
NewsPilot編集部
NewsPilot編集部
世界の様々なニュースを、日本語でわかりやすく、いち早くお届けします!
記事URLをコピーしました