Amazon SQSの性能向上で、処理速度とスケーラビリティが大幅に向上!
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Amazon Web Services (AWS) は、メッセージキューイングサービスであるAmazon Simple Queue Service (SQS) のパフォーマンスとスケーラビリティを大幅に向上させる改善を行った事を発表しました。
Amazon SQSは、マイクロサービスや分散システム、サーバーレスアプリケーションなどで広く利用されているメッセージキューイングサービスですが、ピーク時には1秒間に1億件を超えるメッセージを処理しており、AWSは常にパフォーマンスの改善に取り組んでいるとの事です。
今回の改善では、従来のリクエストごとに接続を確立する方式から、独自のバイナリフレーミングプロトコルを用いて複数のリクエストとレスポンスを単一の接続で多重化する方式に変更したとの事です。
この新しいプロトコルにより、データプレーンのレイテンシが平均11%、P90で17.4%削減され、Amazon SQSのホストは以前より17.8%多くのリクエストを処理できるようになったとの事です。
また、この変更によりAmazon SQSだけでなく、Amazon SQSを基盤とするサービスにもメリットがあり、例えば、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) を介して送信されたメッセージは、配信されるまでの時間が10%短縮されたとの事です。
今回のAmazon SQSの改善は、処理速度の向上とスケーラビリティの向上という点で、ユーザーにとって大きなメリットがあります。これまで以上に多くのメッセージを高速に処理できるようになったため、より大規模で複雑なシステムを構築することが可能になります。
また、今回の改善は、AWSが常にサービスの改善に取り組んでいる姿勢を示すものであり、ユーザーにとって安心材料と言えるでしょう。今後もAWSは、ユーザーのニーズに応えるべく、サービスの改善を続けていくものと思われます。
参照元サイト:Optimizing Amazon Simple Queue Service (SQS) for speed and scale