Cloud SQL Enterprise PlusでSQL Serverのパフォーマンスと災害対策を強化
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Google Cloudは、SQL Server向けにCloud SQL Enterprise Plusエディションの一般提供を開始しました。この発表により、Cloud SQL Enterprise Plus for SQL Serverは、Cloud SQLの中核基盤上に構築されながら、最も要求の厳しいSQL Serverワークロードのニーズを満たす新しい技術革新を提供します。
今回の発表で特に興味深い点は、パフォーマンスと可用性の大幅な向上です。Cloud SQL Enterprise Plusは、パフォーマンスに最適化されたマシンファミリーとメモリに最適化されたマシンファミリーという2つの新しいマシンファミリーにより、強化されたパフォーマンスを提供します。これらの新しいマシンファミリーは、vCPUあたりのメモリとパフォーマンスが向上しており、最大128個のvCPUを搭載した、より大規模なマシンを提供します。これにより、企業は、vCPU数を増やすことなく、メモリ要件の高いビジネスクリティカルなSQL Serverワークロードを実行できるようになり、SQL Serverのライセンスコストを最適化できます。
また、リードライテンシの短縮とスループットの向上を実現する設定可能なデータキャッシュの提供も、注目すべき点です。データキャッシュは、頻繁にアクセスされるデータを永続化する方法としてサーバー側のSSDを活用します。Google Cloudによると、Cloud SQL Enterprise Plus for SQL Serverは、Cloud SQL Enterpriseエディションと比較して、最大4倍の読み取りパフォーマンス向上を実現するとされています。
さらに、リージョン障害によって引き起こされる中断から保護することにより、ビジネスの継続性を維持するのに役立つ高度なディザスタリカバリ(DR)機能の強化も大きな魅力です。高度なDR機能には、セカンダリリージョンへのフェイルオーバー、データ損失ゼロでのプライマリリージョンへのスイッチバック、常にアクティブなプライマリインスタンスを指す単一の書き込みエンドポイント(DNS名)を使用したアプリケーションコードの変更の最小限に抑えることが含まれます。
加えて、Cloud SQL Enterprise Plusエディションの可用性の向上により、SQL Serverワークロードのアップタイムを最大限に高めることができるという点も見逃せません。この目的のために、Google CloudはCloud SQL Enterprise Plusの可用性SLAを99.99%に引き上げています。
これらの強化は、ミッションクリティカルなSQL Serverワークロードを実行している企業にとって、非常に魅力的なものと言えるでしょう。Cloud SQL Enterprise Plusは、パフォーマンス、可用性、災害対策の強化を求める企業にとって、理想的なデータベースサービスと言えます。