Lightricks、Cloud SQLのベクター検索で検索速度を40%向上
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Google Cloudは、LightricksがCloud SQL for PostgreSQLのベクター検索機能を活用し、ビデオ編集アプリ「Videoleap」の検索機能を大幅に向上させた事例を紹介する記事を公開しました。
Lightricksは、革新的な写真およびビデオ作成アプリを開発している企業です。ユーザーが求めるテンプレートを効率的に見つけられるよう、膨大な量のビデオテンプレートを効果的に検索する機能が求められていました。
従来のキーワードマッチングによる検索では、ユーザーが正確なキーワードを知らないと目的のテンプレートにたどり着けないという課題がありました。そこでLightricksは、Cloud SQL for PostgreSQLのpgvector拡張機能を用いたベクター検索を導入しました。
pgvectorはPostgreSQLの拡張機能として提供されているため、他のベクターデータベースと比較して導入や運用が容易というメリットがあります。Lightricksはpgvectorの導入により、開発のオーバーヘッドを削減しつつ、データの整合性を維持することができたと述べています。
ベクター検索の導入により、ユーザーの検索意図をより正確に理解し、関連性の高い検索結果を表示できるようになったとLightricksは述べています。また、検索速度も大幅に向上し、応答時間は90%のリクエストで100ミリ秒未満に短縮されました。
Lightricksは、AIを活用した検索機能の開発にも注力していく方針を表明しており、Google Cloudが提供するサービスを活用していく姿勢を示しています。
今回の事例は、ベクター検索が検索機能の向上に大きく貢献することを示すものと言えるでしょう。
参照元サイト:Lightricks boosts search retrieval rates by 40% with vector support in Cloud SQL