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Z3 VMでeコマース分析プラットフォームの費用対効果が2倍に向上 – Isimaの事例

NewsPilot編集部

Google Cloudは、ストレージ最適化VMファミリーの第一弾となるZ3仮想マシンシリーズの一般提供開始を発表しました。Isimaは、このZ3 VMを使用して、自社のeコマース分析プラットフォームbi(OS)のパフォーマンスをテストしました。その結果、従来のN2 VMと比較して、費用対効果が2倍、スループットが10倍向上するという素晴らしい結果が出たことを報告しています。

Isimaは、eコマースデータとAIアプリケーションのためのサーバーレスインフラストラクチャを提供するスタートアップ企業です。今回のテストでは、Z3 VMの性能を最大限に引き出し、実際の高可用性デプロイメントを再現するために、3つのz3-highmem-88インスタンスにbi(OS)をデプロイし、マイクロサービスコール、アドホック分析、可視化クエリなど、過酷なeコマースワークロードを想定したテストを実施しました。

特筆すべきは、Z3 VMが、需要の急増、OSやbi(OS)による意図しないキャッシュの影響を避けるための特定のクエリ、単一テナントと複数テナントの構成など、多様なシナリオにおいて、安定したパフォーマンスを発揮した点です。さらに、Dockerの再起動を用いて計画メンテナンスをシミュレートした際にも、Z3 VMは問題なく動作し、高い信頼性を証明しました。

今回のテスト結果で特に興味深い点は、Z3 VMが、従来のN2 VMと比較して、書き込みレイテンシが約6倍向上している点です。これは、eコマースプラットフォームのように、大量のデータの読み書きが発生するアプリケーションにおいて、非常に大きなメリットとなります。また、読み込みレイテンシは変化がないにもかかわらず、スループットが大幅に向上している点も注目に値します。これは、Z3 VMの高いストレージ性能が、I/Oバウンドなワークロードに対して効果的に作用していることを示唆しています。

Isimaの事例は、Z3 VMが、eコマースプラットフォームのような、ストレージ集約型のワークロードに対して、優れたパフォーマンスと費用対効果を提供することを明確に示しています。Google Cloudは、今後もZ3 VMの機能強化を進め、より多くのワークロードのパフォーマンス向上に貢献していくと述べています。

今回の発表は、eコマース業界全体にとって、非常に重要なニュースと言えるでしょう。Z3 VMの登場により、より高速で安定した、そしてコスト効率の高いeコマースプラットフォームの構築が可能になることが期待されます。

参照元サイト:2X price-performance and 10X throughput: Isima’s ecommerce experiment with Z3 VMs

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