Google Cloud

Spannerのgeo-partitioningで、グローバルなデータ分散と低レイテンシを実現

NewsPilot編集部

Google Cloudは、グローバルに分散したデータベースサービスであるSpannerに、geo-partitioning機能をプレビュー版として追加しました。

geo-partitioningの導入により、レイテンシの改善やコスト最適化が可能になる点が興味深いです。特に、ゲームやECサイトなど、グローバルにユーザーを抱え、低レイテンシが求められるサービスにおいては、大きなメリットになると言えるでしょう。

従来のデータベースでは、データセンターが地理的に離れている場合、ユーザーのリクエストを処理するために長い距離をデータが移動する必要があり、レイテンシの増大が課題となっていました。geo-partitioningを利用することで、ユーザーに近い場所にデータを配置できるため、レイテンシを大幅に削減できます。

また、geo-partitioningは、各リージョンのワークロードに合わせてデータベース構成を最適化できるため、コスト削減にも貢献します。例えば、ユーザー数が少ないリージョンに、必要以上のリソースを割り当てる必要がなくなります。

具体的には、ゲームサービスにおいて、ユーザーのゲームデータを、ユーザーの居住地域に基づいて異なるデータセンターに分散配置することで、ユーザーは常に近い場所にあるデータセンターからデータを読み書きできるようになり、ゲームのレスポンスが向上します。

さらに、ECサイトにおいては、商品データや在庫データを、ユーザーのアクセスが多い地域に配置することで、商品ページの表示速度を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

geo-partitioningは、グローバルに展開するサービスにとって、パフォーマンスとコストの両面において大きなメリットをもたらす可能性を秘めていると言えるでしょう。今後、多くのサービスで採用が進むことが期待されます。

参照元サイト:New Spanner geo-partitioning improves performance and lowers costs

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