AWS

AWSがマルチクラウド管理機能を強化、顧客の多様なニーズに対応

NewsPilot編集部

AWSは、既存の運用/管理機能を拡張し、マルチクラウドの監視を簡素化する取り組みを発表しました。

興味深い点は、AWSが顧客のマルチクラウド環境へのニーズの高まりを認識し、それに応えるために積極的に機能強化を行っている点です。特に、2023年には18もの新しいマルチクラウド機能が追加され、データ分析、セキュリティ、ID管理など、多岐にわたる分野をカバーしている点が注目されます。

例えば、AWS DataSyncは、Google Cloud Storage、Azure Files、Azure Blob Storageに加えて、Oracle Cloud StorageやDigitalOcean Spacesなど、新たに5つのクラウドサービスプロバイダーとストレージサービスのサポートを追加しました。これにより、AWS以外の環境で運用されているデータも容易にAWSに取り込み、分析や活用に繋げることが可能になります。

また、Amazon Security Lakeは、AWS環境、SaaSプロバイダー、オンプレミス環境、そしてAzureやGCPといったクラウドソースからのセキュリティデータを一元的に収集し、分析できるサービスです。今回のアップデートでは、Open Cybersecurity Schema Framework (OCSF) 標準をサポートする80以上のソースからのセキュリティデータの収集と分析が可能になりました。セキュリティ対策は、多くの企業にとって喫緊の課題となっており、マルチクラウド環境においても包括的なセキュリティ対策を実現できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、AWS Secrets Managerは、データベースの認証情報やAPIキーなどの機密情報を一元管理するサービスですが、今回のアップデートにより、オンプレミスやマルチクラウドのワークロードでも機密情報を保存・管理できるようになりました。これは、ハイブリッドクラウド環境を採用する企業にとって、セキュリティを担保しながらシームレスな運用を実現する上で非常に有用な機能と言えるでしょう。

このように、AWSは顧客の多様なニーズに対応するために、マルチクラウド管理機能の強化を着実に進めています。今回の発表は、AWSがハイブリッドクラウドやマルチクラウドを積極的に受け入れる姿勢を示すものであり、AWSの今後の動向に注目する必要があるでしょう。

参照元サイト:AWS and Multicloud: Existing capabilities & continued enhancements

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