Cloud SQL for PostgreSQLのLangChain VectorStoreで生成AIアプリを迅速に構築
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Google Cloudは、生成AIアプリケーション開発を容易にするCloud SQL for PostgreSQLのLangChain VectorStoreに関する記事を公開しました。
Cloud SQL for PostgreSQL LangChainパッケージには、セマンティック検索を可能にするベクトルストア、データベースとのドキュメントのロードと保存のためのドキュメントローダー、過去の会話を想起するためのチャットメッセージメモリの最大3つのLangChain統合が含まれています。
Cloud SQL for PostgreSQL LangChainパッケージのベクトルストアを使用する利点は、セキュリティ、使いやすさ、スキーマの柔軟性の3つです。
セキュリティ面では、Cloud SQL Pythonコネクタが組み込まれており、IAM権限を使用してCloud SQLインスタンスに接続できるユーザーやものを制御したり、SSL証明書の管理、ファイアウォールルールの構成、承認済みネットワークの有効化の必要性をなくしたり、Cloud SQLの自動IAMデータベース認証機能のサポートを提供したりすることで、安全なデータベース接続を容易にします。
使いやすさの面では、インスタンス名だけで接続できるようになったり、接続管理の重要な部分である接続プーリングがデフォルトでサポートされたりします。
スキーマの柔軟性の面では、既存のlangchain-postgresパッケージでは、限られた固定スキーマしかサポートしておらず、データベースで初期化されたすべてのベクトルストアに対して、固定名とスキーマを持つ2つのテーブルを使用するため、スキーマの変更にはテーブルの削除と再作成が必要になり、以前のデータが失われてしまうのに対し、Cloud SQL for PostgreSQLのLangChainパッケージでは、ベクトルのコレクションごとに異なるテーブルを使用するため、以下に示すようにスキーマを変更できます。
記事では、Cloud SQL for PostgreSQL LangChainパッケージのベクトルストアを使用する具体的な手順が紹介されています。
今回の記事では、Cloud SQL for PostgreSQLのLangChain VectorStoreを使用することで、生成AIアプリケーションを迅速かつ安全に構築できることがわかりました。
参照元サイト:Build gen AI apps quickly with LangChain VectorStore in Cloud SQL for PostgreSQL