Ericsson、AIによるネットワーク自動最適化ソリューション「Cognitive Software」にGoogle Cloudを採用
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通信機器大手Ericssonは、AIを活用したネットワーク自動最適化ソリューション「Cognitive Software」に、Google Cloudの技術を採用したことを発表しました。
RAN(無線アクセスネットワーク)は、基地局など多数の機器で構成され、それぞれが独自の課題を抱えています。そのため、ネットワークの計画や最適化は複雑になりがちです。
そこでEricssonは、AIを活用することで、ネットワークのパフォーマンスを自動的に最適化する「Cognitive Software」を開発しました。
「Cognitive Software」の特徴は、膨大な数のセルを分析し、異常を検出して解決できる点です。
例えば、「Cell Anomaly Detector」は、AIを使用して携帯電話ネットワークの異常を検出するツールです。これは、Google CloudのVertex AI上で動作し、200以上のKPIを多次元分析することで、98%という高い精度で異常を検出します。
EricssonはGoogle Cloudとの連携により、Vertex AIやBigQueryなどの高度なクラウドサービスを「Cognitive Software」に統合し、ネットワークの計画、最適化、運用を強化する予定です。
今回の発表は、クラウドと通信技術の融合におけるエキサイティングな進歩と言えるでしょう。
Ericssonの「Cognitive Software」とGoogle CloudのAI技術の組み合わせは、通信事業者にとって、より動的でスケーラブルなソリューションを提供し、市場投入までの時間を大幅に短縮することが期待されます。
参照元サイト:Inside Ericsson’s Cognitive Software, the AI solution for automated network optimization