GKE Enterpriseでコンプライアンス準拠の維持が容易に
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Google Cloudは、GKE(Google Kubernetes Engine)Enterpriseにて、業界標準やベンチマークへの準拠を容易にする「GKE Compliance」を発表しました。
Kubernetesは、動的で分散型の性質や、短命なワークロードのために、コンプライアンスの維持が難しいプラットフォームです。さらに、コンプライアンス基準は常に進化しており、Kubernetesの専門知識を持つ人材も不足しています。
今回発表されたGKE Complianceは、GKEクラスターとワークロードを、CISベンチマークやPod Security Standards(PSS)などの業界標準、ベンチマーク、コントロールフレームワークに照らして評価するための合理化された方法を提供します。
GKE ComplianceはGKEに組み込まれており、Googleによって完全に管理されているため、追加のツールを購入したり構築したりする必要はありません。複雑な設定や継続的なメンテナンスも不要なため、ビジネス目標に集中できます。
GKE Complianceダッシュボードは、30分ごとに更新される一元的なコンプライアンスレポートを提供し、クラスター群のコンプライアンス状況を明確に把握できます。
複数のチームやクラスターを持つ組織にとって、GKE Enterpriseの新しいコンプライアンス機能は非常に有効です。フリートごと、またはクラスターごとにコンプライアンスレポートを簡単に表示できるようになり、コンプライアンスを容易に理解できます。
GKE Compliance機能の利点は、完全に管理されていることです。クラスターに追加のソフトウェアをインストールしたり、メンテナンスしたりする必要はありません。有効にするだけで、あとはGoogleがすべて処理してくれます。さらに、GKE Enterpriseライセンスに含まれており、追加費用はかかりません。
今回の発表は、Kubernetesのコンプライアンス維持に課題を感じている企業や組織にとって朗報と言えるでしょう。
参照元サイト:Introducing GKE Compliance: Maintain clusters and workloads against industry standards