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Database Migration Serviceで特定のMySQLデータベースを移行する方法

NewsPilot編集部

Google Cloudは、オンプレミス、Cloud SQL for MySQL、Amazon RDS for MySQLなど、さまざまなソースからCloud SQL for MySQLに特定のデータベースやテーブルを移行する方法を紹介しました。

特に興味深いと感じたのは、AWS RDS for MySQLからの移行手順です。RDSはマネージドサービスであるがゆえに、従来のmysqldumpを使った方法では、一貫性のあるバックアップを取得することが難しいという課題がありました。今回の記事では、RDSのリードレプリカを利用し、レプリケーションを一時的に停止することで、この課題を解決する方法が紹介されています。

具体的には、まずRDSリードレプリカでバイナリログを有効化し、binlog_formatをROWに設定します。そして、レプリケーションを停止してからmysqldumpを実行することで、一貫性のあるスナップショットを取得します。その後、SHOW MASTER STATUSコマンドで実行されたGTIDセットを取得し、レプリケーションを再開します。取得したスナップショットにGTID情報を追記することで、Cloud SQLへの移行が可能になります。

RDSからの移行は、従来、複雑な手順を踏む必要があり、多くのエンジニアにとって悩みの種でした。今回の記事で紹介された方法は、RDSからの移行をより簡単かつ安全に行うための具体的な手順を示しており、多くのユーザーにとって非常に有用な情報と言えるでしょう。

また、記事では、移行元のMySQLインスタンスでGTIDが有効になっている場合と有効になっていない場合の両方の手順が詳しく解説されている点も評価できます。GTIDは、MySQL 5.6から導入された、トランザクションの一意な識別子を管理する仕組みです。GTIDを利用することで、より安全かつ効率的なレプリケーションが可能になります。

記事では、GTIDが有効になっている場合は、mysqldump実行時に–set-gtid-purged=AUTOオプションを使用することで、GTID情報を含んだスナップショットを取得できることが説明されています。一方、GTIDが無効になっている場合は、–master-data=1オプションを使用して、バイナリログの座標情報を含んだスナップショットを取得する必要があります。

このように、記事では、GTIDの有無に関わらず、適切な手順で移行作業を進めることができるよう、詳細な情報が提供されています。

全体として、今回の記事は、Cloud SQLへの移行を検討しているMySQLユーザーにとって、非常に参考になる情報が満載です。特に、RDSからの移行に関する情報は、多くのエンジニアにとって朗報と言えるでしょう。Google Cloudは、今後も、Database Migration Serviceの機能強化やドキュメントの充実を進めていくことで、より多くのユーザーにとって使いやすいサービスを提供していくことが期待されます。

参照元サイト:Migrate specific MySQL databases using Database Migration Service

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