Google Cloud

GKEのCluster Autoscalerの進化で、ユーザーは意識することなくワークロードのパフォーマンスが向上

NewsPilot編集部

Google Cloudは、Google Kubernetes Engine(GKE)のCluster Autoscaler(CA)の最新情報に関する記事を公開しました。

GKEは、コンテナ化されたアプリケーションを大規模にデプロイ、管理するためのマネージドKubernetesサービスです。Kubernetesを利用する上で、必要な時に必要なだけリソースが自動的に増減するオートスケーリングは重要な機能です。Cluster Autoscalerは、このオートスケーリング機能において、デプロイされたPodの数に応じてノード数を自動的に調整する役割を担っています。

今回の記事では、ユーザーが意識することなく、パフォーマンスが向上したCluster Autoscalerの改善点が紹介されています。

Podを大量に同時に追加する際にスケーリングを高速化する「Target replica count tracking」、同一のPodを多数持つ場合に、ノードへのPodの配置を効率化することでスケーリングプロセスを高速化する「Fast homogeneous scale-up」、複数のノードプールにわたって複数のスケールアップが必要な場合に、CAの意思決定を高速化する「Less CPU waste」、CA全体の効率化に貢献するメモリ最適化などが行われています。

記事では、これらの改善によって、5,000個のPodのデプロイ時間が半分になったり、アプリケーションの応答レイテンシが95パーセンタイルで20%向上したりするなど、大幅な改善が見られたと報告されています。

これらの改善は、ユーザーが複雑な構成やアイドル状態のリソース、過剰なプロビジョニングを行うことなく実現されている点が素晴らしいですね。ユーザーはGKEの管理や運用の手間を軽減し、アプリケーションやビジネス目標に集中できるようになります。

GKEは進化を続けており、新しいバージョンがリリースされるたびに、目に見えるものもそうでないものも含め、多くの新機能が追加されています。Kubernetes環境の運用管理を効率化してくれるGKEの進化には、今後も注目していきたいですね。

参照元サイト:GKE under the hood: What’s new with Cluster Autoscaler

ABOUT ME
NewsPilot編集部
NewsPilot編集部
世界の様々なニュースを、日本語でわかりやすく、いち早くお届けします!
記事URLをコピーしました