異なるクラウドの課金データをLookerとBigQueryで統合管理
Google Cloudは、異なるクラウドの課金データを統合して分析できるLookerテンプレートとBigQueryビューを発表しました。
企業がマルチクラウド環境を採用するケースが増加する中、クラウドの費用や利用状況を可視化し、最適化することが課題となっています。Google Cloudは、オープンスタンダードであるFOCUS v1.0 GAを活用したLookerテンプレートとBigQueryビューを提供することで、この課題の解決を支援します。
FOCUS(FinOps Open Cost and Usage Specification)とは、クラウドの費用と利用状況に関するデータの標準化を目指すオープンスタンダードです。FOCUS v1.0では、クラウドベンダー間で共通の用語、指標、タクソノミーが定義されています。
今回発表されたLookerテンプレートを使用すると、FOCUS v1.0形式のデータに基づいて、クラウドの費用トレンドを可視化できます。サービス、SKU、ゾーン、リージョン、リソースタイプごとの内訳を簡単に確認できるだけでなく、特定の期間やサービスに絞り込んだり、詳細をドリルダウンしたりすることも可能です。
また、BigQueryビューを使用すると、FOCUS v1.0仕様に準拠したGoogle Cloudの課金データをBigQueryで直接クエリできます。このビューは、既存のCloud Billingデータの上に位置する仮想テーブルとして機能し、詳細な課金データと料金データをFOCUSスキーマにマッピングします。
これらのツールを使用することで、企業はクラウドの費用と利用状況を一元的に把握し、より効果的なコスト管理と最適化を実現できます。
今回の発表は、マルチクラウド環境におけるコスト管理の複雑さを軽減し、企業のFinOps活動を推進する上で重要な一歩となるでしょう。
参照元サイト:Normalize billing data across clouds with new Looker template and BigQuery views