AWS

AWS Graviton4搭載Amazon EC2 R8gインスタンスの一般提供開始でメモリ集約型ワークロードのパフォーマンスが向上

NewsPilot編集部

Amazon Web Services (AWS)は、re:Invent 2023でプレビューが発表されていた、AWS Graviton4プロセッサを搭載したAmazon EC2 R8gインスタンスの一般提供を開始しました。

今回の発表で特に興味深いのは、Graviton4プロセッサがもたらすパフォーマンス向上とエネルギー効率の高さです。R8gインスタンスは、従来のGraviton3ベースのR7gインスタンスと比較して最大30%のパフォーマンス向上を実現しており、メモリ集約型ワークロードに最適化されています。

従来のx86ベースのインスタンスと比較して、Graviton4ベースのインスタンスは、電力効率とコストパフォーマンスに優れている点が魅力でした。しかし、メモリ集約型ワークロードでは、メモリ帯域幅やキャッシュサイズがボトルネックとなるケースがあり、Graviton4の真価を発揮しきれない場面も見られました。

今回のR8gインスタンスでは、メモリ帯域幅が75%、L2キャッシュが2倍に拡張され、最大メモリ容量も1.5TBに増加しています。これらの改善により、メモリ集約型ワークロードにおいても、Graviton4の高いパフォーマンスとエネルギー効率を最大限に活用できるようになったと言えるでしょう。

実際に、Epic Games、SmugMug、Honeycombといった企業がR8gインスタンスを用いたテストを実施し、大幅なパフォーマンス向上を実感しています。特に、Honeycomb.ioでは、4年前の非Gravitonベースのインスタンスと比較して、vCPUあたりのスループットが2倍以上になったという結果が出ています。

R8gインスタンスは、コンテナ化されたアプリケーションやマイクロサービスベースのアプリケーション、そして一般的なプログラミング言語で記述されたアプリケーションなど、幅広いワークロードに適しています。

今回の発表は、AWSが提供するクラウドサービスのパフォーマンスとエネルギー効率をさらに向上させるものであり、企業のクラウド移行を促進する大きな一歩となるでしょう。特に、メモリ集約型ワークロードを抱える企業にとっては、コスト削減と環境負荷低減の両面から、R8gインスタンスの導入を検討する価値は大いにあると言えるでしょう。

参照元サイト:AWS Graviton4-based Amazon EC2 R8g instances: best price performance in Amazon EC2

ABOUT ME
NewsPilot編集部
NewsPilot編集部
世界の様々なニュースを、日本語でわかりやすく、いち早くお届けします!
記事URLをコピーしました