Amazon Q Apps が一般公開、自然言語で生成AIアプリを構築可能に
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Amazonは、ユーザーが独自の生成AIアプリを構築できる「Amazon Q Apps」を正式にリリースしました。これは、4月にプレビュー公開されていた機能で、組織内のデータに基づいて生成AIを活用したアプリを構築できるようになります。
特に興味深いのは、自然言語で対話しながらアプリを構築できる点です。例えば、Amazon Q Businessとの会話の中で「製品概要を作成するアプリ」というアイデアが浮かんだとします。この時、会話の流れの中で「Amazon Q Appを作成する」を選択するだけで、自動的にアプリのプロンプトが生成され、必要な入力カードや出力カードを含むアプリが生成されます。
これは、従来のアプリ開発のように、プログラミング言語を習得したり、複雑な開発環境を構築したりする必要がないことを意味します。ビジネスユーザーでも、自身の業務に必要なアプリを簡単に作成し、組織内で共有することが可能になるのです。
さらに、既存のアプリをカスタマイズして、独自のニーズに合わせたアプリを作成することもできます。例えば、文章校正を行うアプリに、要約機能を追加するといったことも、数回のクリック操作で実現できます。
解決しそうな問題の具体例としては、次のようなものが考えられます。
* **社内独自のデータに基づいた業務効率化ツールの不足:** これまで、外部のノーコードツールでは対応できなかった、社内データに基づいた業務効率化ツールを、簡単に作成・共有することが可能になります。
* **生成AI活用のための専門知識の不足:** 生成AIは、その可能性に大きな注目が集まっている一方で、活用するためには専門知識が必要となる場合が多くありました。Amazon Q Appsは、自然言語で操作できるため、専門知識がないユーザーでも容易に生成AIを活用したアプリを構築できます。
Amazon Q Appsは、生成AIの民主化を大きく前進させる可能性を秘めていると言えるでしょう。今後、多くの企業で、Amazon Q Apps を活用した業務効率化や新規ビジネスの創出が進むことが期待されます。
参照元サイト:Amazon Q Apps, now generally available, enables users to build their own generative AI apps