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VPC Service ControlsでプライベートIPが利用可能に、データ流出対策が強化

NewsPilot編集部

Google Cloudは、VPC Service Controlsにおいて、プライベートIPアドレスのサポートを開始しました。これにより、特定の内部ネットワークからのトラフィックのみを保護されたリソースにアクセスさせることが可能になります。

興味深い点は、従来のVPC Service Controlsでは困難だった、オンプレミス環境やShared VPC環境におけるきめ細かいアクセス制御が可能になった点です。

例えば、オンプレミス環境からVPC Service Controlsで保護されたクラウド上のリソースにアクセスする場合、従来はオンプレミス環境全体を単一のネットワークとして扱うため、特定のクライアントからのアクセスのみを許可することが困難でした。しかし、今回のアップデートにより、プライベートIPアドレスに基づいたアクセス制御が可能になったため、必要なクライアントからのアクセスのみを許可する、よりセキュアな構成を実現できます。

また、Shared VPC環境では、ホストプロジェクトとサービスプロジェクトを異なるセキュリティ境界で分離することが困難でした。しかし、今回のアップデートにより、プライベートIPアドレスに基づいたアクセス制御が可能になったため、ホストプロジェクトとサービスプロジェクトを異なるセキュリティ境界に配置し、必要なアクセスのみを許可する、よりセキュアな構成を実現できます。

今回のアップデートは、特に金融機関など、セキュリティ要件の高い業界において、Google Cloudの利用を促進する可能性があります。従来、セキュリティ上の懸念からオンプレミス環境での運用を選択せざるを得なかった企業も、今回のアップデートにより、よりセキュアな形でGoogle Cloudのメリットを享受できるようになるのではないでしょうか。

ただし、プライベートIPアドレスを用いたアクセス制御は、従来の構成よりも複雑になる可能性があります。そのため、導入前に十分な検証を行うとともに、Google Cloudのドキュメントやサポートなどを活用することが重要です。

参照元サイト:Announcing VPC Service Controls with private IPs to extend data exfiltration protection

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